ワタシ、韓国にいながら韓国料理があんまり好きではなくて、自分で好きなものを作る方が断然幸せだわ。って思っています。
でもタッカンマリ系の、素材から出るスープを楽しめる料理は好きで、それでかねてより気になっていた京畿道広州(クァンジュ)の南漢山にある「楽善斎(ナクソンジェ/낙선재)」へ行ってきました!
場所
ソウルから東へ。車で1時間程度の所。
2014年にユネスコの世界遺産に登録された南漢山城のすぐ近く。南漢山城入口付近は観光地なのでカフェやレストランが多いのですが、そこからちょっと離れて(夜だと)真っ暗な山道を車で進むとポツンと現れます。
外観
ほんとに山の中なので。周りに何もない田舎なので。こんな感じです。

なんと、見える建物一つ一つが個室。
(スタッフの人たちが料理を持って個室間を行き来していたけど、雨の日や真冬の雪の日はどうするんだろう……)

この二階建てのも個室……ではなくてお手洗い。新しくて豪華!(ちなみにお手洗い部分は一階だけ)

オブジェじゃなくてたぶん本当に漬けている。

受付方法
まずはこの受付へ。

週末の18時過ぎは満席で、順番待ちをしている人が多く、ここで受付を済ませてあとは散歩するとか、焚火に当たるとか。

韓国の田舎は本当に焚火が好き。
そしてなんとチェーンのカフェも入っている。

食前のコーヒーで身体を温めながら待つのも良し。
この時は結局30~40分ぐらい待ったら呼ばれました。受付がある建物だけ個室でなく、10数組程度が入れる一般的な部屋で、ワタシたちはそこに通されました。
メニューと食事

韓定食A:39,000₩/人
韓定食B:59,000₩/人
タッポックンタン(鶏コチュジャン鍋):69,000₩
タッペクス(鶏水炊き):69,000₩
韓方オリペクス(鴨水炊き):72,000₩
この店は水炊き一択かと思いきや、韓定食を頼んでいるテーブルが多く、あとはタッポックンタンとか。ワタシたちが行った日は、意外と水炊き頼んでいる人は少なかったです。

初志貫徹。迷わず鶏水炊き。
まずはパンチャン。

どれも美味しい。ちなみに右端に写っているのは最後の雑炊用のご飯。
しばらくすると鍋登場。

エリンギ、ニラ、鶏、そして韓方薬!
メニューには鴨鍋だけ「韓方」と書いてあったので鶏はどうなのかと思いましたが、ちゃんと入っていました。
スープは韓方独特の薬っぽい甘さから始まって、煮込めば煮込むほど鶏エキスと馴染み、韓方味が立っていたのがどんどん周りと調和して丸みを帯び、奥深くなっていく。

さ、最高……♡
スープが素晴らしい一方でちょっと残念なのが鶏肉。
ほろほろに柔らかくなっているのは良いけれど、旨味がスープに出てしまっている感じで、鶏のカスに塩をつけながら食べているような気持ちになる。
そして二人で食べるにはかなり量が多い(田舎はよくある)。最後はちょっと持久戦。
結論:スープ好きにはたまらない逸品
具は大したことないけれど、このスープは素晴らしい!場所が不便でも、煮込み系マニアのワタシはまた行きたいと思える場所でした。
ただ、見たところ大広間も個室もどこも韓国伝統的な造りで椅子席はなかったので、床に座って食べること前提で洋服を考えていきましょう!
店舗情報
【店名】楽善斎(ナクソンジェ/낙선재)
【住所】京畿道光州市中部面ブルダンリ194-1(경기도 광주시 중부면 불당리 194-1)
【電話番号】031-746-3003
【営業時間】11:00~21:30 (20時過ぎにはラストオーダーでした)
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